米Marvell、メディアプレイヤー技術を持つ米Kinomaを買収、プラットフォームをオープンソースに

 半導体メーカー米Marvell Technology Groupは2月14日(スペイン時間)、米Kinomaを買収するとともに、同社のマルチメディア技術「Kinoma」をオープンソースとして公開する計画を発表した。Kinomaは米AppleでQuickTimeの開発に携わっていたPeter Hoddieらが設立した企業。

 KinomaはPalm OSやSymbian、Windows MobileといったモバイルOS向けのマルチメディアコンテンツ再生フレームワークやメディアプレイヤーなどの技術を持ち、YouTubeやFacebook、Twitterといったオンラインサービスとの連携機能を備えたメディアプレイヤー「Kinoma Play」を開発している。

 Kinoma Playは現在Windows MobileおよびNokia S60(Symbian)に対応しており、日本でもソフトバンクやNTTドコモ向けのバージョンが提供されている。Android向けのKinoma Playも開発が進められているという。

 Marvellは、Kinomaの技術をオープンソースライセンスの下で公開する。アプリケーション開発者向けとOEM向けの2種類のSDKを提供、これを利用して高速かつシンプルなユーザーエクスペリエンスを、さまざまな端末向けに開発できるとしている。ライセンスや開発関連の詳細情報は、数週間以内に改めて発表するという。

米Marvell Technologies Group
http://www.marvell.com/

Kinoma
http://www.kinoma.com/