NetApp、7件の特許侵害でSunを提訴――SunのZFSにも当該特許が含まれていると主張
T.ジョン・ワード判事が訴訟指揮を執るラフキンの地裁は、知的財産に関するスピーディーな判断で知られている。
NetAppのCEO、ダン・ウォーメンホーヴェン氏は5日、「当社とSunの双方が互いに侵害されたと主張している7件の特許に関して、当社の知的財産を守るためにSunを提訴した」と語った。両社はこれまで長期にわたって交渉を続けてきたが、結局裁判で決着をつけることになった。
NetAppが特許侵害に関する指摘を受けたのは2004年末のことだ。相手はストレージテックである。2005年秋には、ストレージテックの買収手続きを進めていたSunが、NetApp製品で使用されているとされる各種特許技術の使用料を要求。これに対してNetApp側は、ストレージテックの特許を一切侵害していないと反論した。
その数カ月後の2006年1月、SunはNetAppが引き続きSunの知的財産を侵害していると主張、論争を再燃させた。このときの交渉でNetAppは、SunがNetAppの技術を使用することにより7種類の特許を侵害しているとの主張を展開した。
今回の訴訟で特に注目されるのは、NetAppの特許技術がSunのZFSで使われているとされる点だ。NetAppは訴状の中で、損害賠償に加えて、ZFSの開発およびライセンスの差し止めを求めている。
「当社は、ZFS技術の現行バージョンおよび将来バージョンで当社の特許技術がこれ以上流通しないようにするため、Sunに対して損害賠償、およびライセンスの差し止めを要求した。また裁判所に対しては、Sunが持っている3件の特許(いずれも事実上無効になっている)を当社が侵害していないという判断を求めている」(ウォーメンホーヴェン氏)
NetAppによると、同社のRAIDアレイで使われているのと同じデータ整合性構造とスナップショット作成技術が、SunのZFSにも組み込まれているという。
裁判所の判断が示されるのは、早ければ18カ月後になる見通しだ。
(デニ・コナー/Network World オンライン米国版)
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