MS共同創業者のポール・アレン氏、米Google、米Appleなど11社に対し特許侵害訴訟を起こす

 米Interval Licensingは8月27日(米国時間)、米Apple、米Google、米Facebookなど11社を相手取り特許侵害訴訟を起こしたことを明らかにした。同社は米Microsoftの共同創業者であるPaul Allen氏が設立した企業で、インターネット検索や電子コマースの運用で利用される基本的なWeb技術に関する自社特許4件を侵害していると主張している。

 Interval LicensingはAllen氏が1992年にDavid Liddle氏と共同設立し、2000年に閉鎖したInternal Researchの特許を所有・管理する企業。今回、ワシントン州西地区米連邦地方裁判所にて特許侵害を理由に、米AOL、Apple、米eBay、Facebook、Google、米Netflix、米Office Depot、米OfficeMax、米Staples、米Yahoo、そしてGoogle傘下のYou Tubeの11社を起訴、損害賠償と差止め命令を要求している。

 問題となる特許は、米国特許番号6,263,507、同6,034,652、同6,788,314、同6,757,682の4件。ユーザーに関連アイテムを表示する技術や単一のページに動画やテキストを組み合わせる技術などを含み、「1990年代にInternal Researchが最初に開発した土台となるWeb技術」としている。特許が認められたのは2000年から2004年の間という。

 Intervalは、自社が所有する特許は社内で開発されたものであり、他社が開発した特許を買い取る行為は行っていないとし、訴訟は「投資とイノベーション保護のために必要」と説明している。

 Allen氏は、Bill Gates氏と共に1975年にMicrosoftを創業、その後退社している。現在は投資企業の経営のほか、慈善活動でも知られている。今回被告企業にMicrosoftは含まれていない。

PRNewswireで配信されたInterval Licensingのプレスリリース
http://www.prnewswire.com/news-releases/interval-licensing-files-patent-infringement-lawsuit-against-web-search-companies-101662118.html