KLab、OSSキャッシュソフトを強化した「repcached 2.0」を公開

 KLab(クラブ、本社:東京都港区)は2008年4月11日、オープンソースのキャッシュソフト「memcached」に、レプリケーション機能を追加実装した「repcached」の新バージョン「repcached 2.0」を公開した。システムの耐障害性を高めることができる。

 memcachedはデータベースのキャッシュなどに活用できるが、memcached自体がダウン・再起動するとキャッシュがクリアされてしまい、再びキャッシュが蓄積されるまではDBサーバに負荷がかかる。このため、ミッションクリティカルなシステムでは利用しにくかった。

 「repcached 2.0」は、従来版のrepcached1.0がシングルマスタ・シングルスレーブ構成でしか運用できなかっのに対し、マルチマスタ構成に対応して、データを書き込むアプリケーションがマスタを判別する必要がなくなった。片方のrepcachedがダウン・再起動してもキャッシュ内容を保持できる。

 KLabの開発者がソフトウェアやノウハウ、実験的なサービスをオープンソースで公開するWebサイト「クラブラボ」で公開。memcachedへのパッチファイルとして提供し、パッチ適用済みソースコードもダウンロードできる。【鴨沢 浅葱/Infostand】

KLab
http://www.klab.org/

repcached
http://lab.klab.org/modules/mediawiki/index.php/Repcached

memcached
http://www.danga.com/memcached/