Ruby向けのシンプルなWebフレームワーク「Sinatra 1.0」リリース
RubyでWebアプリケーションを作成するためのDSL(ドメイン固有言語)「Sinatra」の開発チームは3月23日、「Sinatra 1.0」を公開した。「Tilt」や「Rack」といったインターフェイスに対応、シンプルかつ柔軟性のあるフレームワークとなっている。
Sinatraは、Rubyを使って最小限の作業でWebアプリケーションを作成するDSL。米Herokuの支援を受けている。ライセンスはMIT License。Sinatoraを利用することで、非常にシンプルな文法でWebアプリケーションを記述できる。たとえば「/hello/<パラメータ>」以下にアクセスした際に「Hello <パラメータ>!」という文字列を返すには、次のようなコードを記述すれば良い。
get '/hello/:name' do # matches "GET /hello/foo" and "GET /hello/bar" # params[:name] is 'foo' or 'bar' "Hello #{params[:name]}!" end
Sinatra 1.0では新たにテンプレートエンジンインターフェイス「Tilt」を採用、「ERB」や「Erubis」、「Haml」といった複数のテンプレートエンジンから好みや目的に応じたものを選択して利用できる。これにより、テンプレートのキャッシュや一貫性のあるバックトレースが可能となるという。また、Webサーバーとのインターフェイスには「Rack」を使用しており、さまざまなWebサーバーと組み合わせて利用できる。
Sinatra
http://www.sinatrarb.com/
プロジェクトページ
http://github.com/sinatra/