マルチメディア機能を備えたSmalltalk実行環境「Squeak 4.0」が登場

 オープンソースのSmalltalk実装を開発するSqueakコミュニティは3月16日、最新版「Squeak 4.0」を公開した。最新版より、MIT LicenseとApache License 2.0の2つのライセンスの下で公開される。

 Squeakは米Appleでスタートしたプロジェクトで、Smalltalk言語・環境にマルチメディア機能を加えた移植性の高い環境。Squeakで開発された仮想マシンを持ち、Squeak内で実行とデバッグができるなど、多様な特徴を持つ。マルチメディアアプリや教育プラットフォームなどさまざまなプロジェクトに利用されている。

 今回リリースされたバージョン4.0は、機能的には前バージョンの「Squeak 3.10.2」と同じだが、ライセンスが変更されたためにバージョン番号もアップデートしたとのこと。現在進行中の開発作業は、準備が整い次第バージョン4.1としてリリースするという。

 Squeakは2006年、当初のSqueakLicenseからApple Public Source Licenseに変更し、その後Appleの合意を得てApache License 2.0で再ライセンスされていた。最新版ではAppleが合意した部分はApache License 2.0を利用し、最近の貢献はMIT Licenseになる。プロジェクトによると、MIT Licenseが大部分を占めるという。

 バージョン4.0はMac、Linux、Windowsなどに対応、同団体のWebサイトより入手できる。

Squeak
http://squeak.org/