Smalltalk向けWebフレームワークの最新版「Seaside 3.0」リリース

 Smalltalkで実装されたWebアプリ開発フレームワーク「Seaside」の開発チームは9月12日、最新版となる「Seaside 3.0」を公開した。多数のクラスのリファクタリングを行い、モジュール化を進めた。SeasideプロジェクトのWebページより入手できる。

 SeasideはSmalltalk向けのWebアプリケーション開発フレームワーク。フォーム、フィールドなどの作成・処理を実現するフレームワークで、セッション管理モデル、コールバックべースのリクエスト処理などの機能を持つ。

 Seaside 3.0は当初バージョン2.9として開発されていたが、スコープが大きくなったことから3.0として公開されることになった。現行版である2.8ユーザーが慣れ親しんだアーキテクチャコンセプトを維持しつつ、クラスのリファクタリングを通じて柔軟性を改善した。クラスの役割を明確にし、インターフェイスの一貫性を強化、依存性と関係の定義を明確にし、必要なものだけをロードできるという。

 コードの品質を改善することで、中核となるコードベースを小さくした。メモリ要件は前バージョンから4分の1近くの46KBに縮小されている。開発側では、Prototypeとscript.aculo.usに加え、jQueryとjQuery UIに対応、管理ツールも強化されている。

「Pharo Smalltalk」や「Squaek」、「Clincom Smalltalk」、「GemStone Smalltalk」、「GNU Smalltalk」、「VA Smalltalk」、「Dolphin Smalltalk」など主要なSmalltalkプラットフォームで動く。ポータビリティレイヤ「Grease」により、ポーティングも容易だという。

Seaside
http://www.seaside.st