Mozilla、「Firefox 3.6」RC版を公開

 Mozilla Foundationは1月10日、オープンソースのWebブラウザ次期版Firefox 3.6(開発コード名「Namaroka」)のリリース候補(RC)版を公開した。Windows、Linux、Mac OS Xに対応、MozillaのWebサイトよりダウンロードできる。

 最新版はWebレンダリングエンジンとしてGecko 1.9.2を採用し、前回のベータ版から70以上のバグを修正した。Mozilla Labsで進められているFirefoxのスキンカスタマイズプロジェクト「Personas」との統合も強化され、簡単にWebブラウザの外観を変更できるようになっている。サードパーティソフトウェアとの統合も改善し、安定性の強化も行われている。

 Firefoxの特徴の1つであるプラグイン機構も改良され、古いプラグインへの警告機能が追加された。Mozillaによると、すでに75%以上のプラグインがFirefox 3.6に対応しているとのことだが、互換性に問題のあるプラグインを利用している場合、ユーザーはアドオンサービス「Add-on Compatibility Reporter」を利用してプラグイン作者に互換性問題を報告できるという。

 Webフォントフォーマット「WOFF」やHTML5のサポートも強化され、「File API」などを含むHTML5の一部機能やCSS、DOMにも対応した。JavaScriptの性能改善も行われており、ページのロード時間を短縮するためにスクリプトを非同期で動かす技術も導入されている。

 バージョン3.6は当初2009年中に公開予定だったが、Mozillaでは開発の遅れを受け、2010年第1四半期に公開時期を延期している。

Mozilla Foundation
http://www.mozilla.org/

「Firefox 3.6」RC版
http://www.mozilla.com/en-US/firefox/all-rc.html