プッシュ技術でリアルタイムWebアプリを支援――「Ajax Push Engine 1.0」

 フランスのベンチャー企業Weelyaは12月7日(フランス時間)、オープンソースのAjaxプッシュ技術「Ajax Push Engine(APE)1.0」を公開した。リアルタイムWebアプリケーション構築を支援するという。

 APEは、Ajaxを利用したプッシュ技術。Cometと呼ばれるサーバーとJavascriptフレームワークで構成され、リアルタイムWebアプリケーションを構築するための包括的なCometソリューションと位置づけている。

 ユーザーはこれまでのように定期的に要求を送るのではなく、サーバーから情報がプッシュ配信されるのを待つことになる。JSONベースのプロトコルをはじめ、Web標準技術を利用、クライアント側はアドオンなどをインストールする必要はない。リアルタイムWebアプリケーションのニーズを満たし、サーバーの負荷も減少できるという。パフォーマンスや反応を改善できるほか、拡張性もある。単一のサーバーノードで最大10万ユーザーをサポートできるという。

 Weelyaでは、ゲーム、株式などの財務、チャット・SNS、電子商取引などのWebサイトに最適としている。クロスブラウザで主要Webブラウザのほか、「iPhone」などモバイル端末もサポートする。

 プラットフォームはLinux、BSD、Mac OS Xをサポート、プロジェクトのWebサイトより「APE Server」と「APE JavaScript Framework」、両方を含む「APE Project」を入手できる。

仏Weelya
http://www.weelya.com/

APE Project
http://www.ape-project.org/