Javaクラスタ技術の米Terracotta、ジョブスケジューリングのQuartzを買収

 米Terracottaは11月19日(米国時間)、オープンソースのJavaジョブスケジューラ「Quartz」を開発するQuartz Scheduler Projectを買収したことを発表した。Quartz技術を自社プラットフォームに統合し、クラウド環境でのアプリケーションの拡張を実現するという。

 QuartzはJavaジョブスケジュールソフトウェアで、エンタープライズ向けに信頼性のあるジョブスケジューラやワークロード管理機能を提供する。スタンダロンでも組み込みでも利用でき、米SpringSourceや米Red Hatらが製品に組み込んでおり、顧客には米Cisco Systemsや英Vodafoneを抱える。最新版はバージョン1.6.6となる。

 TerracottaはオープンソースのJavaクラスタソフトを主力技術とし、性能や拡張性ソリューションを提供する。Quartz技術を自社プラットフォーム「Terracotta Platform」に統合することで、ユーザーはパブリックとプライベートの両方の仮想環境でアプリケーションを拡張できるという。仮想環境のスケールアウトではアプリケーションインスタンス間の協調が重要となり、この需要に応えるとしている。

 TerracottaではQuartzのサポートなどを強化しつつ、オープンソースプロジェクトとしてコミュニティ運営を継続する。Quartzは引き続きApache License 2.0で公開されるという。

米Terracotta
http://www.terracotta.org/

Quartz Scheduler Project
http://www.quartz-scheduler.org/