米Microsoft、「.NET Micro Framework」をオープンソースに

 米Microsoftは11月16日(米国時間)、小型端末向けの開発・実行環境の最新版「.NET Micro Framework 4.0」を発表するとともに、同プラットフォームをオープンソースとして公開すると発表した。ライセンスはApache License 2.0を採用する。

 .NET Micro Frameworkは家電、カーナビ、PC周辺機器、家庭用医療機器など小型端末向けのプラットフォーム。当初、Microsoft内の新規事業として立ち上がったが、プロジェクトはその後開発事業部に移行、同社の開発取り組みと連携しており、小型端末からサーバーまでシームレスな開発環境を提供するという。

 オープンソースとして公開するのは、CLR(Common Language Runtime)コードとBase Classライブラリで、アプリケーションコール管理など主要な機能が実装されているという。しかし、公開コードにはTCP/IPスタックと暗号化ライブラリは含まれていない。この理由についてMicrosoftは、TCP/IPスタックはサードーパーティのソフトウェアを利用しており、暗号化ライブラリは.NET Micro Framework以外のスコープで使用しているため、と説明している。TCP/IPスタックが必要な場合、開発元のEBSNetに直接コンタクトをとる必要がある。

 Microsoftはソースコードの公開とともに、.NET Micro Framework周辺のコミュニティ活動を開始して開発の方向性などを共に決定していく計画だ。

米Microsoft
http://www.microsoft.com/

.NET Micro Framework
http://www.microsoft.com/netmf