米Yahoo!、オープンソースのコラボレーションスイート「Zimbra 6.0」を発表

 米Yahoo!のZimbraチームは9月30日、オープンソースのコラボレーションスイート「Zimbra Collaboration Suite(ZCS)6.0」を公開した。ソーシャル機能への対応やインターフェイスの改善など、多数の改善が加えられている。

 Zimbraは、オンライン/オフライン対応のWebベースのコラボレーションスイート。電子メール、カレンダー、アドレス帳、ドキュメントなどの機能を持ち、米Microsoftの「Exchange」代替を目指す。

 最新版では、ユーザーのリクエストを反映した新機能や強化を行った。ソーシャル機能の対応では、マッシュアップ技術「Zimlet」に、新たに「Social Zimlet」を追加し、Twitter、Facebookなどと連携できるようになった。

 電子メールでは、3ペインのインターフェイスを導入したほか、ドラフトを保存せずにメール作成画面から移動できるようになった。カレンダーではICS/CalDAVに直接アクセス可能となり、リストビューとフィッシュアイの2種類での表示にも対応した。

 モバイル機能も強化、盗難・紛失時に遠隔からZimbraデータを消去する機能や、コンタクトの新規作成・編集、スケジュールの新規エントリなど、モバイルから操作できる機能を増やした。

 管理機能では、役割ベースの管理などより細かな設定が可能になったという。

 Yahoo!がZimbraを売却するという憶測があるが、Zimbraによると有料メールボックスの件数は5000万以上に達しているという。無償のオープンソースエディションは、同社Webサイトよりダウンロードできる。

米Yahoo!
http://www.yahoo.com/

Zimbra
http://www.zimbra.com/