米Apple、「Grand Central Dispatch」をオープンソースに
米Appleは9月10日、「Grand Central Dispatch(GCD)」をオープンソースとして公開した。GCDは「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」の主要機能であり、マルチコア処理技術を最適化するもの。今回、ユーザー空間向けAPIを「libdispatch」として公開した。
GCDはユーザーおよびカーネル空間ライブラリで、libdispatchはユーザー空間向け実装となる。GCD向けMac OS XカーネルコードはXnu Projectとなり、Blocks RuntimeはLLVM Projectで入手できる(BlockはAppleが開発したCに対する拡張)。GCD向けAPIを完全実装するには、CコンパイラのBlocksサポートが必要。
オープンソースプロジェクトにすることで、libdispatchに興味のある開発者にリソースを提供し、技術を改善していく。プロジェクトページではまた、他のプラットフォームへのポーティングにも期待を寄せている。
libdispatchはApache License 2.0の下で公開、ソースコードや詳細情報はMac OS Forgeの専用ページで入手できる。
米Apple
http://www.apple.com/
Mac OS Forgeの「libdispatch」ページ
http://libdispatch.macosforge.org/