米Apple、64ビット対応の「Mac OS X Snow Leopard」を発表

 米Appleは6月8日(米国時間)、最新のOS「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」、サーバーOS「Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard」を発表した。共に64ビット対応を強化、デスクトップ向けは2009年9月、現行版からのアップグレードとして29ドルで提供を開始する。

 Mac OS X 10.6 Snow Leopardは、64ビット対応と性能強化にフォーカスしたもの。容量は現行の「Mac OS X 10.5 Leopard」の約半分で、Appleによるとインストール後、ディスクドライブの空き容量が6GB増加するという。

 「Finder」「Mail」「iCal」「iChat」「Safari」などのアプリケーションは、すべてネイティブで64ビットに対応した。アプリケーションでは、最新のメディアプレイヤー「QuickTime X」、JavaScriptエンジン「Nitro」を搭載したWebブラウザ「Safari 4」などが新しくなった。

 このほかの特徴として、マルチコアプロセッサ対応を進める「Grand Central Dispatch(GCD)」の導入、3Dグラフィックスの業界標準「OpenCL」の対応などがある。また、「Microsoft Exchange Server 2007」をサポート、Exchangeベースの電子メールやアドレス帳をMailなどのMacアプリケーションで利用できるという。

 合わせて発表されたサーバーOSのSnow Leopard Serverは、64ビットに完全対応し、現行版と比べ性能を最大2倍高速化した。32ビットアプリケーションとの互換性もあるという。新機能として、ポッドキャストの作成と配信を行う「Podcast Producer 2」、「iPhone」やMacマシンから安全にアクセスする暗号化/認証機能「Mobile Access Server」などが加わっている。

 Mac OS X 10.6 Snow Leopardは、2009年9月よりアップグレード価格29ドルで提供される。対応プラットフォームはIntel搭載Macマシンのみ。Mac OS X Server 10.6 Snow Leopardは同日開発者向けプレビュー版を公開し、正式版は2009年9月に提供する。予想価格は499ドル。

米Apple
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