フリー/オープンソースの法律ジャーナルが初創刊
フリー/オープンソースソフトウェアの法律面での問題にフォーカスした法律ジャーナル「International Free and Open Source Software Law Review(IFOSSLR)」が7月13日に創刊された。印刷物とオンラインで入手でき、複製も可能。第1号を同団体のWebサイトで閲覧できる。
IFOSSLRは、フリー/オープンソースを専門とする法律家の分析やコメントを集めた法律ジャーナル。フリー/オープンソースに特化したものとしては初の法律雑誌となる。独立した編集委員会を持ち、高レベルの分析や議論を展開していく。
編集委員会は、Free Software Foundation Europeが形成したEuropean Legal Networkに参加する弁護士や専門家が中心で、英国を拠点とする。
ソースコードの利用、調査、共有、改善を認めることでソフトウェアの開発を進めるというアプローチをとるフリー/オープンソースは、一方で知的所有権という伝統的なコンセプトに挑戦するものでもある。フリー/オープンソースソフトウェアの普及とともに、著作権や特許など法律面に与える影響も大きくなっている。IFOSSLRは、フリー/オープンソースのアプローチとライセンスについて、関係する人々に理解を促し、ベストプラクティスを提供していく。
第1号では、Peer-to-Patent、Fiduciary Licence Agreement(許諾信託契約)、Jacobsen対Katzer事件などを扱っている。
IFOSSLRは、記事の執筆者と内容が尊重されることを条件に、個人や組織が商用または非商用目的に自由に再販できるライセンスの下、印刷物とオンラインの2種類で発刊される。印刷物は、同団体のWebサイトを通じて注文できる。
International Free and Open Source Software Law Review
http://www.ifosslr.org/