Marcurial 1.3/TortoiseHg 0.8リリース、サブリポジトリ機能など新機能も搭載
2009年7月1日、Mercurial 1.3がリリースされた。MercurialはPythonで実装されている分散型バージョン管理システムで、ALSA(Advanced Linux Sound Architecture)やMozilla、Xenといった著名なプロジェクトでも採用されている。
Mercurial 1.3では複数のリポジトリをグループとして管理できる「サブリポジトリ」機能が実験的にサポートされたほか、mergeコマンドへのプレビューオプションの追加やupdateコマンドの若干の挙動変更、いくつかの新しいオプションの追加、パフォーマンスの改善などが行われている。
なお、Mercurial 1.3の利用にはPython 2.4~2.6が必要。Python 2.3のサポートは打ち切られたため、Python 2.3と組み合わせて利用しているユーザーは注意してほしい。
また、同時にWindows向けのMercurialクライアント「TortoiseHg 0.8」もリリースされている。TortoiseHg 0.8ではMercurial 1.3に対応したほか、Pythonで実装されていたシェルエクステンションが全廃され、シェルエクステンションはすべてC++で実装されるようになっている。x64版Windowsにも対応したほかUIの多言語化も行われ、日本語を含む13カ国語の言語ファイルが同梱されている。なお、TortoiseHgではインストール先のディレクトリ構造が変更になっているため、旧バージョンからのアップデートを行う際は旧バージョンをアンインストールしてからのインストールが推奨されている。
Mercurial
http://mercurial.selenic.com/wiki/