エンタープライズ機能を強化した「Subversion 1.6」

 米CollabNetは3月20日(米国時間)、自社が支援するオープンソースのバージョン管理ソフトウェア「Subversion」の開発チームが、最新版「Subversion 1.6」をリリースしたことを発表した。ツリーの衝突検出など、エンタープライズ向け機能を強化した。チームのWebサイトよりダウンロードできる。

 Subversionはオープンソースのソフトウェア設定管理システムで、特に分散したチームメンバーによるソフトウェア開発を効率化できるツール。

 最新版では、ツリー衝突の検出、認証管理の強化、レポジトリ容量の削減の3つが大きな改善点となる。

 新機能となるツリー衝突の検出は、ユーザーがコードを更新、マージ、移行した際にツリー衝突の可能性がある場合、フラグを立てて知らせるもの。ファイルコンテンツではなく、ディレクトリ構造段階で知らせることで、衝突を防ぐという。Suvbersionクライアント「CollabNet Desktop」(Eclipse Edition)では、検出したツリー衝突を解決するウィザードも用意した。

 認証管理では、KDE 4の「KWallet」、GNOMEの「Keyring」などをサポートすることで、認証データの管理を容易にする。プレインテキスト形式でパスワードを保存する前にプロンプトを表示する機能、SSLクライアント認証のパスフレーズサポートなども加わった。

 Subversionのコミュニティサイトより、最新版のソースコード、Windows、Mac OS X、Fedora/Red Hat、Debian/Ubuntu、Solarisなどに対応したバイナリパッケージをダウンロードできる。

米CollabNet
http://www.open.collab.net

「Subversion 1.6」ダウンロード
http://subversion.tigris.org/