米Citrix、マルチノード対応「XenServer」の無償配布を開始
米Citrix Systemsは3月30日(米国時間)、自社サーバー仮想化ソフトウェア「XenServer」の無料配布を開始した。仮想マシン、物理サーバーともに無制限で利用できるもので、50カ国250以上のパートナー企業などのWebサイトから無料ダウンロードできる。
XenServerは、Citrixが2007年に買収したXenSourceのオープンソース仮想化技術「Xen」をベースにしたサーバー仮想化ソフトウェア。Citrixはこれまで無償版として、同時実行仮想マシン数4台、スタンドアローンに限定した「XenServer Express」を提供していたが、今年2月、複数サーバーに対応したXenServerの無償化を発表していた。マルチノード管理、複数サーバーでのリソース共有などの機能を利用できる。
米VMwareなど、仮想化ベンダーの多くがハイパーバイザー無償化に踏み切っているが、実際の環境では利用が限定されるという。Citrixでは、エンタープライズ機能やクラウド対応などを差別化に挙げている。
Citrixはこれにあたり、ラボ自動化などの高度機能を「Citrix Essentials」として有償で提供する。Citrix Essentialsは4月7日に提供を開始する。
米Citrix Systems
http://www.citrix.com
「XenServer」ダウンロード
http://deliver.citrix.com/go/citrix/wbFreeXenServer