米Citrix、OVFベースの仮想環境互換性取り組み「Kensho」を発表
米Citrix Systemsは7月15日(米国時間)、異なる仮想化環境で動くアプリケーションワークロードを作成するための技術「Project Kensho」を発表した。「Open Virtual Machine Format(OVF)」を土台としたもので、今年9月に技術プレビューを公開する予定だ。
同社が買収したXen Sourceが米VMwareと作成した仮想アプライアンス共通仕様OVF(標準化団体Distributed Management Task Force(DMTF)が管理)を実装した。「Citrix XenServer」「Microsoft Windows Server 2008 Hyper-V」「VMware ESX Server」の3種類の仮想化環境で動くアプリケーションワークロードを作成できる。OVFは2社のほか、米Dell、米Hewlett-Packard(HP)、米IBM、米Microsoftの6社がDMTFに提出した。
同技術を利用して、ISVや企業はハイパーバイザー技術に依存しないアプリケーションワークロードを安全にパッケージした仮想マシンイメージを構築できるという。データセンターに混在する仮想化環境間の相互運用性を強化でき、仮想化技術のメリットを享受できるとしている。
中でも同社が提携している米Microsoftとは、Microsoftの管理技術「Microsoft System Center Virtual Machine Manager」などのCIMベースの管理APIでXenServerを管理できるようになるなど、Project Kenshoにより連携を強化できるという。
Project Kenshoの技術プレビューは、今年9月に無料で公開される予定だ。
米Citrix Systems
http://www.citrix.com