米Citrix、サーバー仮想化最新版「XenServer 5」をリリース

 米Citrix Systemsは9月15日(米国時間)、サーバー仮想化ソフトウェアの最新版「Citrix XenServer 5」を発表した。高可用性やストレージ仮想化などの管理機能を強化した。

 Citrixが昨年買収したオープンソースの仮想化技術ベンダーXenSourceの技術を土台にしたサーバー仮想化ソフトウェア。同社の「Citrix Delivery Center」の中核となる。また、同社の最新戦略であるクラウドコンピューティングソリューション体系「Citrix Cloud Center」においても重要なコンポーネントとなる。

 最新版では、100以上の新機能を加えた管理機能が最大の特徴となる。自動再スタート、フェイルオーバーなど、高可用性と災害復旧分野を改善した。分散管理アーキテクチャにより信頼性を強化、仮想マシンメタデータ情報の複製機能、リモートミラーアーキテクチャサポートなどにより、障害に対処できるという。

 ストレージ仮想化も強化した。米QLogicと米Emulexの8GBホットバスアダプタ(HBA)、NAS、DAS、SAN(ファイバチャネル/iSCSI)とほぼあらゆるストレージ環境をサポートする。オープンストレージAPIにより、既存ストレージベンダーが提供するスナップショットなどの最新機能をXenServerの管理コンソールより利用できる。

 このほか、ワークロードの仮想タグ化、検索など、管理者が容易に仮想マシンを追跡・管理できるWeb 2.0ライクな機能を追加、パフォーマンスモニタリング、ワークロードプロビジョニングなどの既存機能も強化した。

 同日提供を開始、価格はサーバー1台あたり900ドル~。

米Citrix Systems
http://www.citrix.com