JBoss、オープンソースのルールエンジン「Drools 5.0」リリース

 米Red Hatのミドルウェア部門JBossは5月22日、オープンソースのJavaルールエンジン「Drools 5.0」を発表した。これまでのビジネスルール管理からスコープを拡大し、ビジネスロジック統合プラットフォームと位置づけている。

 Drools 5.0の最大の変化は、プラットフォームを4つのサブプロジェクトに分割し、アプリケーションスイートとした点。ルールエンジン「Drools Expert」、ガバナンスシステム「Drools Guvnor」、ワークフロー/プロセス「Drools Flow」、イベント処理「Drools Fusion」で構成される。

 Guvnorは、ビジネスルール管理システムとビジネスプロセス管理システムの両方の機能を持つ中央レポジトリで、Webベースの管理画面を利用してシナリオテストやモデリングを行える。Expertはルールエンジンコアで、非同期のReteアルゴリズム実装、XSDモデルのサポートが加わった。1つのPackageBuilderで複数の名前空間を構築可能になったほか、データローダーではSmooksとJAXBの両方に対応した。パーサーの一新など、DSLも強化されている。

 ルール、プロセス、CEP(複合イベント処理)を同一のプラットフォームで行うビジネスロジック統合プラットフォーム(BLiP)の導入にあたり、APIと実装を分離した。これにより、ルール主導からナレッジ主導に進化できるとしている。

米Red Hat
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Droolsプロジェクトページ
http://www.jboss.org/drools