台湾OpenMoko、Linux携帯電話「Neo FreeRunner」の次期版開発を打ち切りへ

 オープンソースのスマートフォン「Neo FreeRunner」を製造する台湾OpenMokoは4月3日、スマートフォン次期機種の開発を打ち切ることを正式に発表した。今後は、携帯電話以外の製品開発にリソースを費やすとしている。

 OpenMokoのCEO、Sean Moss-Pulz氏がスイスで開催された「OpenExpo」で明らかにしたもの。その後、同社のSteve Mosher氏がメーリングリストで、Moss-Pulz氏の発表内容について解説した。

 それによると、2009年の予算配分について、「GTA03」として開発中の次期機種のローンチに向けて計画を進めるか、“Project B”にシフトするかの選択を迫られた結果、Project Bへのフォーカスを選択したという。

 理由について、GTA03開発にはProject Bの3倍のリソースが必要であり、OpenMokoにはそのリソースがないことを挙げている。また、GTA03の設計はまだ安定しておらず、開発スケジュールが遅れていたとも説明している。

 Mosher氏は当面の計画として、まず現在の問題に対応し、その後Project Bをすすめるとしている。Project Bについては、電話ではないとしているが、詳細については数カ月後に発表するという。Mosher氏はコミュニティに対し、現行版のコードの質改善やアプリケーション開発の継続、GTA03についてのディスカッションへの参加などを呼びかけている。

 NeoFreeRunnerは、Linuxをベースしたオープンソースの携帯電話。通信方式はGSMで、WiFi、GPS、タッチ対応などの機能も持つ。2008年7月に発売開始された。

台湾OpenMoko
http://www.openmoko.com