ワンクリックで検索結果ページに瞬時に戻れる「Back to Google」拡張
GoogleでWeb検索すると、たいていは検索結果が複数ページに渡って表示される。この検索結果ページからWebページへと遷移する際に、どのような行動をしているだろうか。検索結果ページから、そのうちのどこかのWebページへと進んで、いくつかページを見た後に、再び検索結果ページに戻って別のWebページへ……という使い方をしている人は多いのではないだろうか。求めたい情報がすぐに出てきた場合はいいが、そうでない場合は、検索結果に出てきたWebサイトと、検索結果ページとを頻繁に行き来することになる。
この検索結果とWebページの行き来では、ブラウザの「戻る」ボタンを何度も使うことになる。だが、かなり先のページまで読み進んでいると自分の現在位置が分かりにくくなる上に、元の検索結果ページに戻りにくくなってしまうこともある。また、開いたWebページによっては、ページ内に埋め込まれたスクリプトによってリロードなどしてしまい、ブラウザの「戻る」ボタンでは簡単に戻れない場合もある。結局、面倒くさくなって、同じキーワードで検索し直して、同じ検索結果ページを開くということをしている人もいるだろう。だが、この方法では検索が最初からやり直しになってしまうために、戻りたい検索結果ページが、1ページ目ではなく2ページ目以降だった場合には、効率が悪くなってしまう。
こうした問題は、FirefoxなどのタブブラウザではWebページを新しいタブで開くことで解消することができる。リンクの設定で、検索結果を開く際には必ず新規タブで開くという設定をしておけば、何も考えることはない。タブを管理するアドオンを使ってそうした設定している人もいるだろう。ところがこの方法にも、うっかりすると新規タブでWebページをどんどん開き過ぎてしまうという欠点があるのは確かだ。やはりタブを開き過ぎると、見た目にも分かりづらくなるし、いささか使いづらくなってしまう。効率をアップさせるために開いたタブによって、効率が悪くなってしまう可能性もあるのだ。
ここでのポイントは、検索結果ページから別のWebページへ遷移した後に、直近の検索結果ページに簡単に戻りたいということだ。やりたいことはこれだけなのだ。実はFirefoxには、これを簡単に実現してくれる「 Back to Google 」というアドオンが存在する。Back to Googleは、文字通りGoogleに特化したFirefox拡張機能で、これを導入すると直前に開いていたGoogleの検索結果ページに、ワンクリックで瞬時に戻れるようになる。
インストールは、FirefoxアドオンサイトのBack to Googleのページから「Firefoxへインストール」をクリックする。すると、「エンドユーザーライセンス契約に同意する必要がある」という画面が表示される(図1)。エンドユーザーライセンス契約は英文だが、ここで「同意してインストール」をクリックしよう。ここでようやく、ほかのアドオンと同じように確認ダイアログが表示されるので、「今すぐインストール」ボタンをクリックすればいい。インストールが終了したら、指示に従ってFirefoxを再起動させる。再起動後のFirefoxには、ツールバーに「<G」をデザインした「Back to Google」ボタンが追加されている。また、再起動後に表示される「アドオン」ダイアログの「拡張機能」タブで「Back to Google」を見ると、「設定」ボタンがグレーになっているはずだ。このアドオンには、ボタンを押すと直近のGoogle検索結果ページに戻るという機能しか無く、それゆえ設定ダイアログもないのだ。
タブのページ履歴にGoogle検索結果ページがない状態では、「Back to Google」ボタンはグレー状態になっていてクリックできない(図2)。Google検索を行い、同じタブで別のWebページへ遷移した段階で、アクティブになってクリックできるようになる(図3)。これは、検索結果のリンクをたどらずに、ブックマークなどから別のWebページを開いた場合も同様だ。