米EnterpriseDBに米IBMが出資、オープンソースデータベース競争が過熱か?

 「PostgreSQL」ベースのデータベースなど、企業向けオープンソース製品を提供する米EnterpriseDBは3月25日(米国時間)、新たに1000万ドルの資金を調達したこと、ビジネスインテリジェンス(BI)/データウェアハウス技術「EnterpriseDB GridSQL」をオープンソースにすることなどを発表した。今回の出資企業には、以前からパートナー関係にある米IBMも含まれている。

 EnterpriseDBは今回、シリーズCラウンドとして1000万ドルの資金を調達する。出資したのは、Charles River Ventures、Fidelity Ventures、Valhalla PartnersのベンチャーキャピタルとIBMの4社。この資金は、RDBMS「EnterpriseDB」など、現在進めているPostgreSQLベースの製品開発に役立てるという。同社はこれまでで合計3750万ドルを調達した。

 オープンソースのデータベース技術を巡っては、米Sun MicrosystemsがMySQL買収を完了したばかりだ。IBMの動きにより、競争が過熱しそうだ。

 GridSQLは、グリッド技術を利用する同社のBIソリューション。データベースレイヤでデータを分散し、コンピューティングリソースを共有できるという。今回、「GNU General Public Licence v2」の下でソースコードを公開する。開発者はこれを利用して、他のOSI認定ライセンスを用いるソフトウェアに組み込むことができる。

米EnterpriseDB
http://www.enterprisedb.com