JBoss、Javaアプリサーバー「JBoss AS 5.0」CR1を公開

 米Red Hat傘下のオープンソースミドルウェアブランドJBossは7月1日(米国時間)、主力製品であるアプリケーションサーバーの最新版「JBoss Application Server(AS) 5.0」CR1を公開した。Java Virtual Machine(JVM)を核にコンポーネントアーキテクチャを強化、「JBoss Enterprise Middleware」に大きな影響を与えるものになるという。

 JBoss AS 5.0は、3年前に開発を開始したオープンソースのアプリケーションサーバーで、「Java EE 5」に準拠する。JBossのCTO、Sacha Labourey氏は、最新版の特徴として、コンポーネントアーキテクチャ、投資保護などを挙げている。

 POJOを管理する軽量コンテナ技術「JBossMicrocontainer」を利用し、1)ベースとなるランタイム、2)中核となるミドルウェアサービス、3)言語/プログラミングモデル/APIの明確な3層構造アーキテクチャをとる。

 ランタイムにはJVMを採用した。ミドルウェアサービス層は、セキュリティ、パーシスタンス、トランザクション、クラスタリングなどのサービスで構成され、JBoss Messaging、JBoss TSなどが含まれる。再利用可能なコンポーネントとして“ブロック”の感覚で組み合わせられるという。API層では柔軟性を強化し、トレンドの移り変わりに対応できるようにした。

 Labourey氏によると、今後の予定としては、6~7週間以内にCR2を発表、正式版はその後すぐにリリースという。

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