米Oracle、「WebLogic Server 10g R3」を発表

 米Oracleは8月11日、Javaアプリケーションサーバー最新版「Oracle WebLogic Server 10g R3」を発表した。先に買収したライバル、米BEA Systemsのアプリケーションサーバーで、Oracleの名を冠して発表する初のリリースとなる。

 WebLogic Server 10gは、Java Platform Enterprise Edition 5(Java EE 5)準拠のJavaアプリケーションサーバー。Java EE 5のほか、Java SE 6、SAML 2.0、WS-Security 1.1、WS-SecurityPolicy 1.2などのセキュリティや認証標準をサポートした。Java SE 6とJRockit Mission Controlにより、アプリケーションの振る舞いや反応を把握でき、性能を強化できるという。

 「Oracle JDeveloper」「Oracle Coherence」「Oracle TopLink」「Oracle Enterprise Manager」などOracle技術との統合性も特徴となる。開発環境はJDeveloperのほか、Eclipseと「Oracle WebLogic Workshop 10.3」にも対応する。Springのサポートも拡大した。

 Oracleは今年4月にBEAの買収を完了、現在BESの製品や技術を自社ミドルウェア体系「Oracle Fusion Middleware」に統合する作業を進めている。中でも、WebLogic Server 10gは業務アプリケーションとSOAの土台となる「Oracle WebLogic Suite」の中核で、戦略的なアプリケーションサーバーと位置づけられている。

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