シトリックス、国内デスクトップ仮想化市場に参入

 シトリックス・システムズ・ジャパン(本社:東京都千代田区)は2008年6月23日、デスクトップ仮想化ソフト「Citrix XenDesktop」の国内販売を開始した。サーバ側でWindows XP/Vistaを動作させ、遠隔から端末のデスクトップ画面を操作するソリューション。

 サーバ側の「Citrix XenServer」上で稼働する仮想デスクトップや、ブレードPC上で稼働する個々のデスクトップの操作に対応。これまでの「Citrix XenApp」(旧Citrix Presentation Server)によるアプリケーションの仮想化に加え、デスクトップの仮想化を可能にする。

 ユーザーは常に最新のWindows環境を、より簡単な管理で利用できる。また情報漏えい防止やコンプライアンス強化に役立ち、モバイル・テレワークなどによる生産性向上、クライアント運用管理コストの削減に貢献するという。

 最小構成価格(税別)は、部門向け「Standard Edition」が7万2250円から、プロビジョニング機能搭載で数百台規模に対応する「Advanced Edition」が17万4250円から、アプリケーション配信を統合した大企業向け「Enterprise Edition」が25万9250円から。ほかに10ユーザーまでで無償の「Express Edition」がある。

 シトリックスは併せて、サーバ仮想化ソフトの最新版「Citrix XenServer 4.1」を発表した。Citrix XenAppに最適化して、仮想サーバ上で、より効率的にWindowsアプリケーションを配信できる。

 新バージョンでは、仮想サーバと物理サーバの両方にワークロードのプロビジョニングができる機能を統合した「Platinum Edition」を追加した。最小構成価格は「Standard Edition」が15万3000円から。「Enterprise Edition」が51万円から。「Platinum Edition」が85万円から。7月末から受注開始する。【鴨沢 浅葱/Infostand】

シトリックス・システムズ・ジャパン
http://www.citrix.co.jp/