会津若松市がOpenOffice.orgを全庁に導入
福島県会津若松市は2008年5月28日、オープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」を全庁に導入すると発表した。庁内のPCで利用するワープロや表計算などのオフィスソフトとするもので、今秋のPC入れ替えに合わせて本格移行する。
庁内情報システムのオープン化および経費削減の取り組みの一環。「OpenOffice.org」が無償で利用できることから、事務処理用パソコンの経費を5年間で約1500万円削減できると見込んでいる。
また、文書電子化を進めるなか、形式を国際標準規格ODF形式文書に統一することで長期保存が可能となり、申請書類も市民が有料ソフトを別途購入せずに利用できるメリットがあるという。
既に庁内の約840台のPCにOpenOffice.orgを導入済みで、現在、研修を実施中。研修には、アシストのeラーニングを採用した。なお、業務上必要なものについてはMicrosoft Officeも残して併用してゆく。
会津若松市によると、OpenOffice.orgを全庁で導入する自治体は福島県内で初という。同市はYouTubeを使った情報発信などにも積極的に取り組んでいる。【鴨沢 浅葱/Infostand】