Linuxによる中古PC再生にOpenOffice.orgCD配布、箕面と会津若松でOSS促進プロジェクト

 自治体のオープンソースソフト導入意欲が高まっているが、大阪府箕面市と福島県会津若松市が2009年10月14日、それぞれOSS活用・利用促進の取り組みを発表した。箕面市ではLinuxを活用した中古PC再生プロジェクトを、会津若松市はOpenOffice.orgインストール用CD-ROMの無償配布を開始した。

 箕面市では、市立小中学校全20校の職員室にLinuxを利用したシンクライアントシステムを構築する。生徒用PCの入れ替えで発生する約500台の中古PCを再利用し、Ubuntuベースの教育向けディストリビューション「edubuntu」を導入。並行して全庁にOpenOffice.orgを導入し、ドキュメントのODF(OpenDocument Format)化も推進。2010年4月の運用開始を目指す。

 構築に伴う実作業は同市が単独で行うが、一部未解決の課題やノウハウ不足を補うアドバイスを提供する「サポーター企業」を募集する。原則としてボランティアとなるが、国の補助金で現地作業の人件費(アルバイト2人3カ月程度)は確保したという。

 会津若松市では、市役所本庁舎や各公民館・市民センターなどで、住民向けにOpenOffice.orgインストール用CD-ROMを無償配布する。インストール用ファイルのほか、同市作成のガイドブック「オープンオフィスにしませんか」、同市の申請様式フォーマットなどが含まれる。CD-ROM盤面や起動メニューなどに広告掲載することで、配布費用を賄った。

箕面市
http://www.city.minoh.osaka.jp/

会津若松市
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/