米IBM、省エネ型Web 2.0向けサーバー「iDataPlex」を発表

 米IBMは4月23日(米国時間)、低消費電力を特徴とする大規模データセンター向けサーバーカテゴリ「IBM iDataPlex」を発表した。OSはLinuxを採用し、顧客が構成オプションを選択して発注する。オンラインゲーム、SNS、検索など、Web 2.0サービスを提供するインターネット企業に最適としている。

 iDataPlexはラックマウント型サーバー。単一のラックで倍以上のシステムを運用できるという。特徴は、低消費電力。温度分析手法により開発したグリーン設定により、電力消費を40%削減しつつ、演算処理量は5倍と増強した。また、液体冷却装置を背面に取り付けることで、空調は不要という。液体冷却装置を使用しない場合でも、通常のサーバーよりも熱放出量を20%抑えられる。

 Web 2.0スタイルのコンピューティングでは、サーバーの台数を増やすスケールアウト手法が用いられることが多い。iDataPlexは消費電力を抑えられること、業界標準技術とオープンソースを用いた点などから、大規模データセンターやクラウドコンピューティングに最適としている。

 OSはRed Hat Enterprise LinuxとSUSE Linux Enterprise Serverから選択できる。クラスタ管理ソリューション「xCat」のサポートもあり、22種の設定オプションから選択して発注、IBMが設定して納品するという受注生産モデルをとる。6月に米国・カナダで出荷を開始、年内に全世界で出荷開始するという。

米IBM
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