Web上での地図検索を便利にするFirefox機能拡張

 オンラインアクセス型のマップを常用ないし頻繁に使用しているユーザであれば、Webベースの地図検索サービスをより便利に活用するためのFirefoxブラウザ用機能拡張を試してみてはどうだろうか。

  Mini Map Sidebar は、ブラウザのサイドバーにマップ本体およびその操作用ツールを表示させるための機能拡張である。これは、Google、Yahoo!、Windows Live Localといったマッピングサイトを始めGoogle EarthおよびGoogleSightseeing.comにも対応している。操作の手順は、ドラッグ&ドロップでの住所指定ないしは目的地の座標を数値入力した後に、表示モードを、マップ、サテライト、ハイブリッドのいずれかに設定し、パンとズームを行って目的とする領域を表示させればいい。

 geo.positionのMETAタグを組み込んだWebサイトを頻繁に使用するというユーザであれば、 Geo 機能拡張をインストールすることで、大部分の大手マッピングサイトおよび、Flickr、OpenStreetMap、GeoURLへのアクセスが簡単化されるはずだ。

 地図などを頼らなくても道に迷うことはないと自負している人間でも、Webを介さないとAmazon.comへの注文品の配送状況までは分からないのではなかろうか? そうした用途で便利なのが、PackageMapping.comのウェブマスタが作成した PackageMapping.com Extension というFirefox機能拡張で、これを利用すると、UPS、米国郵政公社、FedEx、DHLで扱われる宅配便の管理番号をベースに、現在の配送状況を地図上に投影することができる。

  GDirections は、A地点からB地点に移動する際のルート情報を確認することを目的とした機能拡張である。まずは職場や自宅など基準とする地点を同ツールのアドレスマネージャに登録しておく。その後、目的地ないし出発地となる住所をWeb上で選択し、右クリックで先に登録しておいた基準点を呼び出せば、GoogleやYahoo! Mapsなどで結果が表示されるという具合だ。 Map This でも同様の操作ができるが、こちらはGoogle Mapsしかサポートしていない。

 直訳すると“君たちのマップはすべて私たちが頂いた”となる All Your Maps Are Belong To Us も、その名に負けないだけの能力を有す使い勝手の高い機能拡張である。この機能拡張をインストールしておくと、各種のマッピングサイトで使われている標準および緯度/経度ベースのURLが、Google Mapsのリンクに自動変換されるようになる。

 Google Mapsは俯瞰図を眺めるのに適したツールだが、通常の地図を必要なサイズで表示させたいというだけの場合、ズーム、パン、ローテーションといった操作に費やす時間は無駄でしかない。 Full Map は、表示モードを衛星写真と従来型の地図との間で切り替え可能にすると同時に、その操作にキーボードショートカットを割り当てるための機能拡張である。

 地図検索の用途としては目的地の場所だけを特定できればよく、その他の詳細やルート情報などは不要というケースもあるだろう。そうした用途に適しているのが Locator 機能拡張で、これをインストールしておくと目的地の住所をWeb上で選択してから右クリックで“Locate on Google Map”を呼び出すことにより、Google Maps上での位置特定をすることができる。

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