スパコン番付:ベスト10に日本勢なし インドが初登場

 米テネシー大学などは11月12日(現地時間)、世界のスーパーコンピューター番付「トップ500」の最新版を発表した。首位は米IBM製でローレンス・リバモア国立研究所にある「BlueGene/L」(演算回数は毎秒478兆2000億回)で、04年11月から3年にわたって王座を守っている。日本勢は東京工業大学の「TSUBAME」(同56兆4300億回)の16位(前回14位)が最高で、ベスト10に食い込めなかった。

 米Hewlett-Packard(HP)製でインドの研究施設にあるスパコン(同117兆9000億回)が4位で、同国としては初のベスト10入り。インドのITへの熱意を示した。

 日本勢は前回番付以降、ベスト10から姿を消しており、乗り遅れが鮮明になっている。04年6月までは世界一だったNECの「地球シミュレータ」(同35兆8600億回)が30位(前回20位)に下がり、競争の激しさを示した。

 2位はIBM製でドイツのユーリヒ総合研究機構にある「BlueGene/P」(同167兆3000億回)、3位は米ニューメキシコ州にある米SGI製のスパコン(同126兆9000億回)。首位の「BlueGene/L」の能力は、前回番付時点では毎秒280兆6000億回だったが、大幅に強化され、2位以下を突き放した。番付は93年から毎年6月と11月に発表されており、これで30回目。【南 優人/Infostand】

トップ500
http://www.top500.org/