パソコン販売:Dellが1年半ぶり2ケタ増 改革成功

 調査会社の米Gartnerはこのほど、07年第4四半期の世界のパソコン出荷台数は前年同期比13.1%増の約7593万台(速報値)だったと発表した。米Dellの出荷台数が同17%増となり、1年半ぶりに2ケタ増を達成したのが目立った。インターネットと電話による直販だけでなく、店頭販売と両にらみの路線に転換したのが奏功した。

 Dellは06年第4四半期以降、出荷台数の前年割れが続き、世界シェア1位の座を米Hewlett-Packard(HP)に奪われた。このため創業以来の「直販専門」を軌道修正、07年半ば以降、日本のビックカメラなど各国の家電店やスーパーで店頭販売に乗り出している。

 直近の第3四半期は出荷台数が3.5%増となり、1年ぶりにプラスに転じていた。第4四半期は2ケタ増になったことで、回復傾向が鮮明になった。

 各社のシェアはHPが19%で首位、Dellは14.5%で2位。3位以下は台湾のAcerが9.5%、中国のLenovoが7.7%、東芝が4%の順だった。【南 優人/Infostand】

Gartnerの発表
http://www.gartner.com/it/page.jsp?id=584210