パソコン:ノートとデスクトップ、出荷台数で主従が逆転へ

 調査会社の米IDCは6月12日(米国時間)、米国市場では来年以降、ノートパソコンの出荷台数がデスクトップ型の台数を上回り、初めて逆転するとの見通しを明らかにした。08年はデスクトップ型が3480万台に減る一方、ノート型が3730万台に増加する。ノート型の値下がりで、世界的に乗り換えの動きが強まっている。

 05年時点ではデスクトップが4230万台、ノートが2160万台で、約2倍の開きがあった。しかし、07年はデスクトップが3810万台に減る半面、ノートが3190万台に増え、両者がきっ抗する見通し。09年になると、それぞれ3200万台、4230万台となり、完全に逆転するという。

 ノート機の値崩れや、無線LANの普及が背景。06年のノート出荷台数は前年比20.7%増を記録し、07年以降も二ケタ増が続く見通しだ。一方、デスクトップは同6.8%減で、この先も前年割れが続く。

 世界全体ではデスクトップの方が多い状態が続くが、ノートが肉薄する見通し。05年時点ではデスクトップが1億4270万台、ノートが6540万台だったのに対し、08年はそれぞれ1億5640万台、1億2800万台になる見込みだ。【南 優人/Infostand】

IDC
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