WiMAX対応の次期Centrino搭載ノートPC、来年半ばに登場へ――AcerやLenovo、松下などが製品リリースを計画中

 WiMAX対応の次期Centrinoプラットフォーム「Montevina」(開発コード名)を搭載したノートPCが来年半ばにも登場する見込みだ。米国Intelは、サンフランシスコで開催中の「IDF(Intel Developer Forum)Fall 2007」(9月18日-20日)で、ベンダー各社がMontevinaプラットフォーム搭載のノートPCを来年中にリリースする見通しであることを明らかにした。

 Intelの声明によると、ASUSTek Computer、Acer、Lenovo Group、東芝、松下電器産業がMontevinaプラットフォーム搭載PCのリリースを計画中だという。

 しかし、現時点のベンダー・リストには、PC市場でトップ争いを演じているHPとDellが入っていない。とはいえ、両社が WiMAX対応のCentrino搭載ノートPCを商品化しないとは考えにくい。自社製品にIntelの技術を搭載することについて、まだIntelと合意に達していないだけなのかもしれない。

 また、Appleの名前もベンダー・リストにないが、同社はこれまでも将来投入する製品の計画を明らかにしないことが多く、長期計画について見解を示すこともめったにない。

 Montevinaは「Santa Rosa」の開発コード名で呼ばれていた現行Centrinoの後継に当たるノートPCプラットフォームで、そのリリースは来年半ばとなっている。

 Montevinaプラットフォームは、回路線幅45nm(ナノメートル)のプロセスで製造されたデュアルコア・プロセッサ「Penryn」(開発コード名)、チップセット、「Echo Peak」(Wi-FiとWiMAXの両方をサポートする無線モジュールの開発コード名)用オプションを搭載する。また、Echo Peakを使わず、Wi-Fiだけをサポートするバージョンも出荷されることになっている。

 さらに Montevinaには、HD DVDとBlu-ray Disc(ブルーレイ・ディスク)の両フォーマットのサポート、高速DDR3(Double Data Rate 3)メモリとの互換性、企業ユーザー向けに設計された新しい管理機能とセキュリティ機能なども盛り込まれるという。

 Intelでは、MontevinaプラットフォームはサブノートブックやハイエンドPCを含む各種ノートPCの設計に対応するチップ・パッケージになると説明している。

(サムナー・レモン/IDG News Service シンガポール支局)

米国Intel
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提供:Computerworld.jp