Vista Ultimateユーザー、専用アドオンに関するMicrosoftの「約束不履行」を非難――「Ultimateだけの機能」が半年あまりも提供されないことに不満が噴出
MicrosoftはVistaを発売するにあたり、「Extras」と呼ばれるUltimate専用のアドオンを、「Home Premium」などの下位エディションでは得られない機能の1つとして盛んに宣伝した。同社は現在でも、Ultimateのマーケティング・サイトにおいて、「(Extrasに相当する)最先端プログラム、革新的なサービス、ユニークな刊行物は、より豊かなコンピューティング・エクスペリエンスをUltimateユーザーに提供する」と記している。
人気のニューズレター「Windows Secrets」の編集者、スコット・ダン氏は、ExtrasはUltimateエディションの副次的な機能ではないと語る。「Extrasは、Home Premiumとの違いを際立たせるUltimateの売りの1つであり、Ultimateユーザーに約束された数少ないユニークなものの1つだ」
しかしMicrosoftは、Vista発売に合わせてリリースした3つのExtrasを最後に、新しいExtrasを1つも提供していない。
この3つのExtrasとは、ポーカー・ゲーム、Ultimateに付属するディスク暗号化ツール「BitLocker」用のアドオン、マルチリンガル・ユーザー・インタフェース向けの言語パックである。これら以外に「DreamScene」と呼ばれるビデオ・スクリーンセーバーもあるが、同Extrasは2月に公開されて以来、ずっとベータ版のままだ。
ダン氏は、BitLocker用のアドオンがExtrasとして扱われていることに疑問を呈する。「このアドオンがなければ、BitLockerを使うことすら非常に難しい」と同氏は言う。
「WindowsConnected」の主宰者であるジョシュ・フィリップス氏や、「iStartedSomething」の著者ロング・ジェン氏ら数名のWindowsエンスージアスト・ブロガーも、Extrasに関する約束を守っていないとしてMicrosoftを批判している。
これらのブログでは、Microsoftを非難するUltimateユーザーのコメントが相次いでいる。Xepolと名乗るユーザーは、「Microsoftの約束不履行に対する集団訴訟を期待する」とWindowsConnectedへの投稿に記した。
Extrasの開発担当チームもブログを持っているが、最後の投稿が行われたのは3カ月以上も前のことだ。ExtrasについてMicrosoftにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
(グレッグ・カイザー/Computerworld オンライン米国版)
米国Microsoft
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提供:Computerworld.jp