パソコン世界出荷:Vista効果で2ケタ増、ただし日本は前年割れ

 調査会社の米IDCはこのほど、2007年第1四半期の世界のパソコン出荷台数は、前年同期比10.9%増の約5894万台(速報値)だったと発表した。2ケタ増は2006年第1四半期以来で1年ぶり。「Windows Vista」の消費者への販売が1月末から開始され、台数を押し上げたという。

 出荷台数は前期まで3四半期連続で、1ケタ成長にとどまっていた。IDCによると、Vistaの発売が年末から年明けに延期されたため、第4四半期に買い控えられた分が第1四半期の出荷をかさ上げしたとみられる。世界全体では2ケタ増だったが、米国市場は1ケタ増、日本は前年割れしており、Vista効果は限定的だった。

 各社のシェアは、米Hewlett-Packardが19.1%(前年同期は16.5%)で首位。米Dellは15.2%(同18.2%)、3四半期連続で2位にとどまり、両社の逆転が確定的になった。中国Lenovoが6.7%(同6.4%)、台湾Acerが6.7%(同5.3%)で、同点の3位。5位は東芝で4.3%(横ばい)だった。【南 優人/Infostand】

IDC
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