Movable Type 4、オープンソース化へ

 Six Apart社のAnil Dash氏が同氏のブログ上で秘密を漏らした。もっとも普及しているブログ用プラットフォームの一つであるMT(Movable Type)の次期バージョンでは、GPL(GNU一般公衆利用許諾契約書)版もリリースされるとのことだ。現在すでにMT4の ベータ版が入手可能になっているが、現在のところはまだGPLとしてはリリースされていない。

 Dash氏によると、MT4をGPLでリリースすることをSix Apart社が決断するきっかけとなったのは、memcachedOpenIDとに対して行なわれていたコントリビューションだという。

オープンで熱心なコミュニティをサポートすることがいかに重要かということをLiveJournalから学んだので、私たちはOpenIDやMemcachedといった技術を取り入れてきました。しかしそれと同時に私たちは、オープンソースコミュニティがいかに驚くべきコントリビューションをするのかということも知りました。また、特定のブログに縛りつけられるデータのロックインではなく、オープンな開発プロセスであるということが分かっていると、人々にとっていかに快適で、参加したいと思わせるものであるかということも目の当たりにしたのです。そしてこのことが、今年中にMovable Typeのオープンソース版をGPLライセンスでリリースするというMT4の新しいオープンソースの試みに大きな影響を与えたのです。

 MTOS(Movable Type Open Source)開発への参加に興味のあるユーザはアナウンスメーリングリストと開発メーリングリストに登録することができるようになっている。MTOSのページによると、MTOSはこの夏にリリースされる予定とのことだ。

 MT4には、ブログと同じデザインのページを生成する機能、メンバー登録システム、写真や音声などのファイルを含む記事をWYSIWYGで作成するためのリッチウェブエディタなどが含まれる。MT4ではまた、複数のブログから記事を取得しそれらを1つのページにまとめて表示することもできる。また新たなテンプレートシステムも含まれている。

NewsForge.com 原文