米Second Life:オープンソース化 社外の能力に期待

 米Second Lifeは8日(米国時間)、一部のソフトウェアのオープンソース化に乗り出すと発表した。Second Lifeは、3DCGによる仮想空間で、コミュニケーションなどを楽しめるサービスで、米欧で人気が急上昇している。オープンソース化により、社外のプログラマーに機能強化への協力を呼び掛ける。

 オープンソース化したのは、Second Lifeを利用するためのソフト「Viewer」。ソースコードなどの技術情報を公開した。関心のあるプログラマーが、自由に改良版を開発、配布できる。画期的な改造版が登場すれば、「もう一つの人生」の楽しみ方が増えそうだ。

 Second Lifeの狙いは、Linux対応版の開発作業で、外部の協力を得ることだ。有志によるバグの修正や、Viewerのデザインを変更する「スキン」の出現も期待している。自社のViewer開発は継続、「正式版」として配布を続ける。

 Second Lifeの利用者は約250万人、近く日本にも進出予定だ。米Dellが仮想空間の中に“店舗”を設けたり、英ロイター通信が仮想支局を開設するなど、企業も関心を強めている。

Second Lifeのオープンソース化
http://secondlife.com/developers/opensource/

Second Life日本版(準備中)
http://secondlife.com/world/jp/