携帯ウイルス:勝手に有料サービスを利用する新種

 フィンランドのF-Secureは5月18日(現地時間)、携帯電話を狙うウイルスで、勝手に有料サービスを利用しはじめる新種が見つかったと発表した。感染対象はロシアの携帯電話とみられるが、同様の手口への警戒を呼び掛けている。「Viver」と名付けられた。

 同社やロシアのKaspersky Labによると、感染機は有料サービスにSMSメールの発信を繰り返す。被害者は、料金として177ルーブル(約830円)を請求される恐れがある。このうち約6割は電話会社などが手数料として徴収するが、残りがウイルス作者の懐に入るという。

 対象は「Symbian OS」を搭載した機種。携帯関連の掲示板のようなサイトで「携帯に役立つ無料ソフト」と称して配られており、インストールしてしまうと感染する。

 あるサイトでは、ウイルスが掲載されてから管理者によって削除されるまでの1日たらずで、約200人がダウンロードしていた。単純計算では、ウイルス作者が約1万4000ルーブル(約6万5650円)を得たことになる。【南 優人/Infostand】

F-Secure
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