ウイルス:スカイプのメッセージ機能を悪用する新種強力ワーム

 米Websenseは22日(米国時間)、昨年後半から猛威をふるっているワーム「Warezov」(別名Stration)に、IP電話ソフトのスカイプを利用して拡散する新種を確認したと発表した。メッセージ機能を使って、ユーザーのコンピューターにトロイの木馬を仕込もうとするという。同社はユーザーに注意を呼びかけている。

 同社のセキュリティー情報分析機関Websense Security Labsによると、このワームは、トロイの木馬を仕込んだウェブサイトのURLをスカイプのメッセージとして送りつけ、ユーザーを誘導しようとするという。

 メッセージには「Check up this」(ここをチェックして)と書かれており、クリックすると、「file_01.exe」というファイルなどをダウンロードしてパソコンを乗っ取ってしまう。また、スカイプに登録してある全連絡先に同じメッセージを送信する。

 Warezovは強力なスパムメール送信機能を持ち、昨秋から急増した。現在、コンピューターを乗っ取ってサイトの攻撃などに悪用する「ボットネット」が世界で急拡大しており、これにWarezovが関与していると指摘する専門家もいる。【高森 郁哉/Infostand】

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