ウイルス:ハリー・ポッター死亡説を流す 新作に便乗

 英Sophosは6月28日(現地時間)、パソコンに「ハリー・ポッターは死んだ」などと表示するウイルスが見つかったと発表した。最新作「Harry Potter and the Deathly Hallows」(日本語版の仮題:ハリー・ポッターと死の秘宝)の発売を7月に控え、注目を集めようとしたみられ、「Hairy-A」と名付けられた。

 感染対象はWindowsで、USBメモリーを媒介にして広がる。メモリーの中に「Word」文書を植え付けられ、開いてみると英語で「ハリー・ポッターは死んだ」と書かれていた。

 さらに、パソコンを複数の人で共有できる機能を悪用。ポッターと二人の親友の名前(ロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャー)を、ユーザーとして登録してしまう。「Internet Explorer」を立ち上げると、勝手に米Amazon.comにつながり、ハリー・ポッターのパロディ本「Harry Putter and the Chamber of Cheesecakes」の注文ページを表示する。

 Sophosは「これ以上の深刻な被害はないものの、パソコンの設定を書き換えるだけで立派な犯罪」と強調している。【南 優人/Infostand】

Sophos
http://www.sophos.com/