ノートPC:フラッシュ搭載 2年半で6割に浸透へ

 調査会社のiSuppliはこのほど、ノートパソコンでハードディスク(HDD)の代わりにフラッシュメモリーを利用した製品が、急速に普及するとの予測を発表した。2年半後の09年末には、ノート機の約6割が何らかの形でフラッシュを搭載するようになるという。

 HDDをフラッシュに置き換えたノート機は、ソニーと韓国Samsung Electronicsが昨年から販売を開始した。07年第1四半期時点では、フラッシュ利用機種の出荷台数は世界全体で14万3600台にとどまったが、09年第4四半期になると2400万台に急増、ノート機全体の59.6%を占めると予想している。

 フラッシュをそのまま搭載するより、フラッシュを組み込んだハイブリッド型HDDを採用する例が多くなりそうだ。標準的なサイズのノート機では、58%の製品でハイブリッド型が採用され、25%でフラッシュ自体が利用されるという。

 今年になってから、米Intelがこの分野に参入。米Dellもフラッシュ内蔵ノートを発売したことなどから、普及に拍車がかかるとみられる。【南 優人/Infostand】

iSuppli
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