フラッシュディスク:Intelも参入、普及加速へ
米Intelは3月2日(米国時間)、パソコンなどでハードディスクドライブ(HDD)の代わりになる大容量のフラッシュメモリー「フラッシュディスク」を発売した。HDDより起動が速く、消費電力が少ないのが長所。韓国のSamsung Electronicsなどが先行しているが、Intelの参入で普及が加速するとみられる。
製品名は「Z-U130 Value Solid-State Drive」で、パソコンやサーバー、ゲーム機のメーカーに採用を促している。記憶容量は1~8GB。現時点では、HDDを丸ごとフラッシュに置き換えるというより、HDDと併用して双方の長所を生かす形になりそうだ。
フラッシュメモリーは従来、デジタルカメラなどのメモリーカードとして利用されることが多かったが、大容量化でHDDの代わりを果たせるようになった。Samsungとソニーが昨年、フラッシュディスクを搭載したノート機を発売し、注目を集めていた。
Intelの製品は、データ読み出し速度が毎秒28MB、書き込みが同20MB。4GB版は4月、8GBは12月に出荷される。【南 優人/Infostand】