フラッシュ:IntelとSTマイクロが事業統合 NOR型で連合
米Intelと欧州の半導体メーカー、STMicroelectronicsは5月22日(現地時間)、両社のフラッシュメモリー事業を統合すると発表した。双方のNOR型フラッシュ事業を、折半出資の新会社に移す。フラッシュ分野では、大容量化に適したNAND型が人気で、NOR型は伸び悩んでおり、戦略の見直しを迫られていた。
両社ともNOR型の有力メーカーで、Intelは世界シェア2位、STマイクロは3位。しかし、携帯電話や携帯音楽プレーヤーの大容量化につれて、NAND型に需要が集中。NAND型を生産する韓国Samsung Electronicsや東芝が優勢になり、NOR陣営は押されていた。
Intelは05年秋から、米Micron Technologyと共同でNAND型の生産も開始、重点をNAND型に切り替えつつあった。こちらの事業は本体に残し、引き続き力を入れる。一方、STマイクロは、韓国のHynics Semiconductorと共同で手がけているNAND型事業も新会社に移管する。
新会社の出資比率は、Intelが45.1%、STMicroが48.6%、残りを投資会社が出資する。従業員数は世界全体で約8000人で、本社はスイスに置く。07年下期に統合の手続きを完了する。【南 優人/Infostand】
STMicroelectronics
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Intel
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