SSHへのブルートフォースアタックにpam_ablを用いて対策する

 UnixおよびLinux系サーバの特長の1つは、SSHサービスを実行することでシステム管理者が安全にリモート接続をできるようにしてあることだ。もっともセキュリティ管理者に言わせれば、こうしたSSHサービス自体に対する攻撃も現在では当たり前の手口となってしまっている、ということになるだろう。そこで本稿では、SSHサービスを実行するマシンをブルートフォースアタック(総当たり攻撃)から防護する手段を解説することにする。そのために利用するのは、pam_ablプラグインというSSH用のプラグイン可能認証モジュール(PAM:pluggable authentication module)である。

Vista付属の「Windows Mail」に脆弱性――リモート・コード実行を許すおそれ、発見した専門家は脆弱性の実証コードを販売

 3月23日、Windows Vistaに付属する電子メール・プログラム「Windows Mail」で脆弱性が見つかった。あるセキュリティ専門家は、悪意あるコードの実行に利用されるおそれがあると指摘している。ただし、この専門家は2週間前に、脆弱性実証コードの販売サービスを宣伝していた人物だった。

「企業はWebアプリケーションの脆弱性を認識していない」――ネットワーク・ファイアウォールだけでは攻撃は防御できない

 米国Forrester Researchは、ほとんどの企業が自社のネットワークにアプリケーション・レイヤの攻撃をはね返す防御手段が十分でないという認識を持っておらず、知らず知らずのうちに攻撃を受けている可能性がある、とするリポートをこのほどまとめた。

スワットブレインズ、対Webアプリケーション攻撃用の防御アプライアンス

 スワットブレインズ(本社:京都市)は2007年3月20日、Webアプリケーションに対する攻撃からWebサイトを防御するLinuxアプライアンス「SiteGuard アプライアンス」の販売を開始した。従来のファイアウォールやIDS、IPSでは対応できなかった高度な攻撃からもWebサイトを守れるという。価格は312万9000円。

Vistaの脆弱性評価に関するMicrosoft幹部の見解に社内外から批判が集中――「深刻度をXPより低めに評価すべき」発言が問題に

 米国Microsoftでセキュリティ開発ライフサイクル(SDL)を担当する有名幹部が先週、Vistaの脆弱性の深刻度に関して、Windows XPとは異なる基準で低めに評価すべきとの見解を示した。Vistaには新しい安全対策機能が組み込まれているというのがその根拠だが、この発言に社内外から批判が集中している。

コマンドライン版パスワード・ロッカーの作り方

 ご多分に漏れず、私もパスワードが多すぎて覚えきれない。そこで、dialogGnuPG(GNU Privacy Guard)を使って、パスワードを整理・保管するための簡易パスワード・ロッカー・スクリプトを作ってみた。はじめにマスター・パスワードを尋ねるダイアログ・ボックスを表示し、そこで入力されたパスワードを使ってパスワード・ファイルを復号しテキスト・エディターで開く。ユーザーがエディターを閉じたらパスワード・ファイルを再び暗号化する、というスクリプトだ。

ファイルシステムごと暗号化する方法

 単純なファイル単位での暗号化も便利ではあるものの、大量のファイルを保護する必要がある場合などには、ファイルシステム全体やディスク全体をまるごと暗号化してしまう方がより便利なこともある。またファイルの中身の保護に留まらず、秘密を探り出そうとする目から機密情報の存在自体を完全に隠すことが必要になることもあるかもしれない。そのような場合にシステムのセキュリティを高めるための方法をいくつか紹介しよう。