ソニー、最先端暗号設計理論に基づく新共通鍵ブロック暗号アルゴリズム

 ソニー(中鉢良治社長)は3月22日、音楽や映像などのデジタルデータの流通する環境下で、著作権保護や認証を行うための要素技術として、安全性・実装性能が高い共通鍵ブロック暗号アルゴリズム「CLEFIA」を開発したと発表した。

 「CLEFIA」は最新の暗号設計理論をベースに高い安全性を保ちながら、ハードウェアとソフトウェアへの実装形態でも世界最高レベルの性能を持つブロック暗号。Feistel構造における内部関数の構成法の工夫により、演算量を低く抑えても安全性を確保できる技術「拡散行列切り替え法(DSM)」を開発。ハードウェア実装でも半導体回路規模の低減やさまざまなソフトウェアへの実装における性能向上に成功した。

 新暗号「CLEFIA」は、ハードウェアとソフトウェアでの効率実装を同時に達成し、さらに高速性も実現。ハードウェア実装では、0.09μmのCMOS標準セルライブラリを使用してわずか6.1Kゲートの小型実装で最大1.42Gbpsのスループットと、世界最高のハードウェア回路効率(単位ゲートあたりの速度)を達成した。これにより、スマートカードや携帯デバイスなどでも高い性能を発揮する。さらにソフトウェア実装でも、CPUの種類に関わらず高速な実行が可能という。

 また、米国政府標準暗号AES(Advanced Encryption Standard)や国際標準規格ISO/IEC 18033-3で採用されている128ビットブロック暗号技術と同じインタフェースに対応し、ブロック長は128ビット、鍵長は128/192/256 ビットから選択可能。今後ソニーでは、AV機器をはじめ、さまざまなアプリケーションや製品で「CLEFIA」を利用できる環境を整えていく、としている。

ソニー=http://www.sony.co.jp/

提供:BCN