Defcon 15:明らかになった秘密と不満

 先週、Black Hat Briefings翻訳記事)に続いてDefcon 15が開催された。ラスベガスのシーザーズパレス(Caesars Palace)でBlack Hatが閉幕したのが木曜の晩、同じくリビエラ(Riviera)でDefconが開幕したのが金曜の朝だった。どちらの展示会もJeff Moss氏が企画したものだが、Black Hatが明らかにネットワークセキュリティの専門家を対象にしているのに対し、Defconが扱っているのはまさしくコミュニティ、お祭り騒ぎ、ハッキング、ゲームといったものである。

Black Hat USA 2007:閉幕レポート

 Black Hat USA 2007は、かなり速いテンポで進行していたものの、内容的には楽しくかつ有益なものであった。今回特に目に付いたのは、セキュリティがビッグビジネスになるというデモンストレーションである。ホールには、ビジネスチャンスをうかがう新顔と古顔のベンダが入り交じっていた。そうしたこともあって、今年のコンファレンス会場には今までとは何か異なる雰囲気が漂っていたという印象を、私は未だ感じ続けている。

Mozilla、セキュア・コーディング分析ツールを外部開発者に公開へ――ソフト開発コミュニティ全体の脆弱性削減の取り組みに貢献?

 米国Mozilla Corporationの幹部は、先週ラスベガスで開催された「Black Hat 2007」(7月28日~8月2日)で講演し、Webブラウザに存在する脆弱性を減らすための取り組みとして、同社が社内で開発した広範なセキュア・コーディング分析ツールを、社外の開発者と共有していく方針を明らかにした。

Black Hatが始まった

 Black Hat USA 2007 Briefingsがラスベガスのシーザーズパレスで今朝(8月1日)始まった。冒頭で創設者のJeff Moss氏がこのショーについての短評とちょっとした数値を披露した。Jeff Moss氏によると、公式には50余りの国々から4,000人を超える出席者が集まっているが、Halvar Flake氏の入国が許可されていれば、この数はもっと大きくなっていたはずだとのこと(Halvar Flake氏は入管で米国への入国を拒否され、そのままドイツに帰国した)。

Firefox 2.0.0.5にパスワードが盗まれる脆弱性

 Full-Disclosureメーリングリストに今週末投稿された記事によると、Firefoxの最新版であるFirefox 2.0.0.5のパスワード管理に脆弱性があり、悪意のあるウェブサイトがユーザのパスワードを盗むことができてしまうという。JavaScriptを有効にしていて、Firefoxにパスワードを覚えさせている場合、このセキュリティ弱点によって被害を受ける可能性がある。

情報漏洩に備える―ダメージを抑えるための心得7カ条―セキュリティ責任者が実践すべきこと、すべきでないこと

 情報漏洩を引き起こした企業が受けるダメージは大きい。しかし、事件発生直後の対処のしかたによっては、そのダメージを最小限に抑えることができる。ここでは、情報漏洩発覚時の事後処理において、セキュリティ責任者が実践すべきこと、および実践すべきでないことを紹介する。