Web会議ソリューションとしての高い将来性を期待させるOpen Source版Dimdim

 Web会議用のソリューションと言えばWebExやGoToMeetingなどのサービスが知られているが、本稿で紹介するDimdimはそうしたWeb会議の開催に必要となる機能を一通り取り揃えたソフトウェアである。現行のDimdimについては、機能が限定されたWebベースのFreeバージョン、年間料金制で機能制限のないEnterpriseバージョン、Open Source Community Editionという名称でEnterpriseをベースにクローン化したバージョンという3つのタイプが存在し、最後のバージョンはユーザ各自のネットワークにてホストすることができる。今回私がテストしたのはOpen Source版であり、イントラネットおよびインターネットの双方の環境にてWeb会議をホストしてみたが、ベータリリースである点を差し引くならばかなり高い完成度に到達していると評していいだろう。

rTorrentとScreenの組み合わせで構築する最強のtorrentダウンロード環境

 私は1台のサーバを常時稼働させ続けているが、こうしたものはtorrentをダウンロードするのに適した一種の理想的なシステムとも言えるだろう。唯一の問題は、このサーバはいわゆるヘッドレス環境、つまりモニタとキーボードを接続しない状態で運用していることだ。そうした障害を克服するにあたって私が採用したのがrTorrentというtorrentクライアントであり、これにGNU Screenを組み合わせることで、ターミナルセッションの切断後もrTorrentにダウンロード処理を継続させるようにしたのである。

Ethernetのセカンドポートの有効な活用法

 最新のPC本体やマザーボードを購入すると、Ethernetポート2基ないしEthernetポート/Wi-Fiポート各1基という2つのネットワークインタフェースが付いてくるケースも多くなっている。こうしたセカンドポートの標準装備というのも、メーカ側にすれば製品カタログの仕様欄に記載する項目を増やす安価な方法なのかもしれないが、ユーザ側からすれば実際何に使用すればいいのか分からないというのが実状だろう。しかしながらあなたがLinuxユーザであれば、具体的な使い道はいくつも存在しているのだ。

サンとシスコ、ディザスタ・リカバリで協業

 サン・マイクロシステムズとシスコシステムズは2008年5月12日、ディザスタ・リカバリ分野で協業、第一弾として通信経路を暗号化して情報漏えいを防ぐディザスタ・リカバリ・ソリューション「セキュアDRソリューション」の提供を開始すると発表した。5月21日から伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)を通じて販売する。

Baculaで楽々バックアップ

 有能なシステム管理者は、堅牢なバックアップ手続きを確立することが最重要の職務の1つであると自覚している。あいにく、これは最も複雑かつ楽しくない職務でもある。電話のベルが鳴り、受話器の向こう側でユーザが大事な文書を失くしておろおろしているときに、ファイルはすぐに復元できますと断言できる必要がある。復元に失敗すれば、システム管理者としての有望なキャリアにさっさと終止符が打たれてしまいかねない。では、新米のシステム管理者はどうすればよいだろうか。 Bacula の最新バージョンをダウンロードし、このようなバックアップの悲嘆が夜の闇に消え去るのを見ていればよい。

ハイエンドNICは実際にどの程度ネットワークスループットを向上させるのか?

 マザーボードに標準で搭載されているGigabit Ethernet NICをIntel製ハイエンドデスクトップ用NICに置き換えた場合、具体的にどの程度の機能向上が見込めるのだろう? 今回私は、2つの一般的なマザーボード搭載型ギガビットNICおよび、これらをIntel製PCIeデスクトップ用ギガビットNICに置き換えた場合とを比較対象として、ネットワークを介したNFS共有アクセスに特化したベンチマークを実行してみた。その結果を簡単にまとめておくと、連続的なリード/ライト処理のスループットはそれ程向上しなかったものの、レイテンシ(待ち時間)がかなり改善されたため、ネットワークの往復を伴うファイルの作成、削除、シークなどの処理が高速化することが判明したのである。

TorrentFlux:サーバーで動かすBitTorrentクライアント

  TorrentFlux は、Apache、MySQL、PHPが動作しているサーバー上で動くBitTorrentクライアントだ。ほぼすべての操作をWebブラウザー上で行うよう実装されており、これにより従来のAzureusのようなクライアントにはない機能性を実現している。バックグラウンドにはBitTornadoクライアントがいて、キュー、ダウンロード、トレント・ファイルのシードを管理する。TorrentFluxを自分のマシン上で動かし、Webサーバー上のフォルダーの形でアクセスするという使い方ができる。また、帯域幅と転送速度を改善するために外部のホストにインストールすることもできる。

ウィルコム、次世代PHSでMVNO向け説明会を開催、オープン戦略を強調

 ウィルコムは3月27日、07年12月に総務省から認定を受けた次世代PHSで、ウィルコムから回線を利用して通信サービスを行うMVNO(仮想移動体通信事業者)向けの説明会を開催した。会場にはISP(インターネット接続事業者)やパソコンメーカーなどの担当者100名が出席。ウィルコムでは次世代PHSの概要や回線の提供スケジュールなどを説明した。

更なる機能向上を果たした最新版Nmap

 ポートスキャニングツールとして広範に使用されているNmapは、昨年12月におけるバージョン4.50のリリースをもって、その誕生から10周年を迎えた。今回の4.50リリースでは、Nmap用の最新版クロスプラットフォーム対応型GUIフロントエンドであるZenmapを始め、コマンド作成ウィザードやスクリプティングエンジンなど各種の機能改善が施されている。この中でも特筆すべきはZenmapであり、同フロントエンドの採用によりNmapの操作性は格段に向上してくれたのである。

ネットセキュリティ:「ネットは安全に」 遠隔地勤務者の意識が低下

 米Cisco Systemsは2月5日(米国時間)、リモート・ワーカー(遠隔地勤務者)などのセキュリティ意識についての調査結果を発表した。「インターネットがより安全になっている」と考えるワーカーが増える一方で、「セキュリティ意識が低下した」と感じているIT担当者が増えたことが分かった。

コンテンツフィルタでインターネットのゴミ情報を水際で食い止める

 ブログ界隈では毎日のようにWebサイトのデザインに関する不平を聞く。大げさなテキストを好まない人もいれば、バナー表示や広告を嫌う人もいる。私が苛立ちを覚えるのは、ポップアップや無用のJavaScriptおよびクッキーだ。こうしたゴミ情報を取り除けば、不要なデータのダウンロードによる帯域幅の無駄使いがなくなるので、インターネットの接続速度を上げることができる。本稿では、Webサイトから取得するコンテンツのフィルタリングに使えるツールをいくつか紹介する。

企業コンピューティング15領域のテクノロジー・トレンド予測[中編]

空飛ぶ自動車、考える機械、部屋を掃除する子供たち──こうしたたぐいのものであっても、今はともかく、現実のものとなる日が来るかもしれない。だが、本稿で提示するのは、このようなあてずっぽうの占いではない。企業コンピューティングの15領域に関して、今日のテクノロジーをベースとして「次に来るテクノロジー」の予測を示す。なかには外れるものもあるだろうが、企業コンピューティングの未来像を考えるうえで、議論を深める一助になればと願っている。