サイバーエージェント、「Ameba」の基幹インフラをLinuxに移行

 サイバーエージェントは2008年6月13日、ブログサービス「Ameba(アメブロ)」の基幹データベースインフラをLinuxに刷新したと発表した。従来の「Solaris9/SPARCサーバ」から「Red Hat Enterprise Linux 4.0/IAサーバ」に移行し、コスト削減と大幅な性能向上を実現したという。5月27日から運用開始している。

豊富な機能を軽量にまとめたPuppy Linux 4.00

 Barry Kauler氏率いる開発チームから先日リリースされた Puppy Linux 4.00 は、軽量ながらも機能豊富なLinuxオペレーティングシステムに仕上げられている。従来のPuppy 3.01はバイナリパッケージをベースとしていたが、Puppy 4.00では軽量化と多機能化を進める関係上、Slackware 12ベースのソースコードからコンパイルするよう改められており、その結果現行のPuppyはISOファイルでわずか87.1MBというサイズに収まりつつも、平均的なユーザのニーズを満たすのに充分以上のアプリケーション群が取りそろえられているのだ。

ターボリナックス、新クライアントOS「Turbolinux Client 2008」8月8日発売

 ターボリナックスは、クライアント向け新OS「Turbolinux Client 2008」を2008年8月8日発売する。新たにCD1枚で起動できるLiveCDを採用した。商用アプリケーションを含むパッケージ版「Net User Package」の価格は9800円。商用アプリケーションを省いた「Live Edition」は無償でダウンロード提供する。

Canonical社がComputexにUbuntu Netbook Remixを出展

 今週(6月3日~6月7日)、台湾のComputex展示会で、Canonical社がUbuntu Netbook Remix(UNR)という新製品を発表した。これは、Netbook仕様に改造したUbuntuである。Netbookとは、Intel社の新しい低消費電力マイクロアーキテクチャAtomを土台にし、Webブラウジングに特化した小画面のミニラップトップを言う。UNRは低価格で小さなパッケージながら、これ1つあれば、電子メールへのアクセス、インターネットブラウジング、インスタントメッセージング、音楽・写真・ビデオへのオンラインアクセスがすべてできる。

それほど究極ではないUltimate Edition

 UE(Ultimate Edition)1.8は、独自のソフトウェアリポジトリと特徴的なテーマを持つ、Ubuntu Hardy Heronのリマスタ版だ。純粋なUbuntuよりも、あらかじめインストール済のアップデートやソフトウェアがもたらす便利さという観点で優れていると主張している。名前を聞けばオリジナルのUbuntuよりもはるかに優れたものを想像するが、実際のところは、アプリケーション用インストールスクリプト以外にはそれほど多くの改善点は見られなかった。目障りなテーマ、お粗末なユーザインターフェース、主張とは裏腹の驚くべき不便さという点において、究極と名乗るにはあまりも不十分だ。

コンピュータによるカメラのリモート制御を可能とするgPhoto

 世界の一眼レフカメラ(SLR:Single-Lens Reflex)市場における2大メーカであるCanonとNikonからは、USBケーブルを介したPCによるカメラ制御を可能にするソフトウェアが提供されている。こうしたツールが役立つのは、手作業によるシャッターの押し下げ時に発生する手ブレを抑制したり(特に長時間露光をするような場合)、一定間隔でのインターバル撮影を自動実行させたい場合だ。しかしながら例によってこうしたカメラメーカも、先のソフトウェアをフリーなオペレーティングシステムにまでは対応させていないのだが、それでもやはりオープンソースの世界を探すとこのギャップを埋めてくれるソフトウェアが作成されており、本稿で解説する gPhoto もそうしたリモート操作ツールの1つである。

サイバーステーション、遠隔ストレージソフト「ENBD」をOSSとして提供開始

 サイバーステーション(福永泰男社長)は6月6日、「ENBD(エンハンスド・ネットワーク・ブロック・デバイス)日本語公式サイト」を立ち上げ、遠隔ストレージソフト「ENBD」日本語版の提供を開始した。全てのLinuxディストリビューションに対応し、GPL2(GNU General Public License Ver.2)にしたがってオープンソースソフトウェア(OSS)として提供する。特に、低コストで構築するDR(災害時復帰)システムへの採用が期待されている。

ネットワン、米3teraの商用グリッドOS「AppLogic」を国内独占販売

 ネットワンシステムズは2008年6月5日、商用グリッドOS「AppLogic」の国内独占販売代理店契約を開発元の米3teraと締結し、同日から販売を開始した。複数のサーバをギガビットイーサで接続して、CPU、メモリ、ストレージ、帯域のリソースプールを作成し、Webアプリケーションを実装できる。価格は、8台の標準的なサーバ環境で月額40万円から。

日本HP、物理サーバと仮想環境を並列に扱える統合管理ソフト

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年6月5日、物理サーバ/ストレージと仮想環境を並列に扱える統合管理ソフト「HP Insight Dynamics-VSE(HP ID-VSE)」を発売した。価格は、WindowsやLinuxが稼働する「HP ProLiant」サーバ向けライセンスが1サーバ15万7500円から。HP-UXが稼働する「HP Integrity」向けライセンスが1プロセッサコア10万5000円から。

英Canonical、「Atom」搭載ミニノート向け「Ubuntu Netbook Remix」を発表

 Linuxディストリビューション「Ubuntu」を開発する英Canonicalは6月3日(台北時間)、ミニノートPC向けに最適化したLinuxディストリビューション「Ubuntu Netbook Remix」を発表した。米Intelのプロセッサ「Atom」を搭載したインターネット端末向けに開発したもの。台湾で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2008」で、展示やデモを行う。

Slackware 12.1:入手する価値あるアップグレード

 先の5月2日、Pat Volkerding氏を始めとするSlackware開発チームはSlackware Linuxの最新版となるバージョン12.1をリリースした。今回のリリースは、バージョン番号的にはゼロコンマ以下のマイナーバージョンアップという位置付けにされてはいるものの、その新機能一覧を見る限り、他のディストリビューションであればメジャーバージョンアップとされていても不思議のない充実した内容となっている。

Novell Linux資格認定最前線

 3月のBrainShare 2008で、Novell社は管理者向けの新しいLinux資格認定制度を発表した。ハイエンドのLinux管理者向けとしては、Red Hat Certified Engineer(RHCE)があり、Novell社自身にもNovell Linux Certified Engineer(NLCE)という資格があるが、今回発表された新資格はエントリレベルのLinux管理者向けで、Linux Professional Instituteの認めるエントリレベルLPIC-1より1段階上といった位置づけになる。

sysprofでシステム全体の動作をプロファイリングする

 アプリケーションのプロファイリングを行うと、どの関数が最もCPU時間を消費しているかがわかる。つまり、最適化の労力はそうした部分のコードの高速化に集中させればよいわけだ。 sysprof を使えば、マルチスレッド化またはマルチプロセス化されたアプリケーションや、複数の部分から成る込み入ったサーバアプリケーションなど、マシンで実行中のすべてのアプリケーションをプロファイリングできる。sysprofは、それらアプリケーションの実行時にどれほどの時間がそれぞれのライブラリや関数に使われているかという情報を収集してくれる。

フリーなUbuntu:gNewSenseディストリビューション

 フリーソフトウェアファンにとっては嬉しいことに、今月、人気ディストリビューションgNewSense(発音は「グニューセンス」)のUbuntu Hardy Heronベースの最新版 gNewSense 2.0 (コードネーム「DeltaH」)がリリースされた。gNewSenseには、ソフトウェアやコードの全体に関して実行/調査/改変/再配布/向上する権利がユーザに与えられているソフトウェアのみが含まれている。そのような基準を厳守しているためgNewSenseはFSF(フリーソフトウェア財団)によって支持/支援されている。厳密にフリーソフトウェアであることを条件にしているため、ワイヤレスカードやビデオカード用のプロプライエタリなドライバなど除外されてしまうソフトウェアは多い。その結果、大半のユーザにとってはUbuntu 8.04の――よりけがれなく清らかであるとは言え――機能的に劣った派生物となっている。